発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術
生存第一を成し遂げるために

発達障害

こんにちは
kyouです。

ADHDの特性のおかげで、
毎日がサバイバルです。

詳しいプロフィールはこちらです。

今回は発達障害を持つ私が、
再就職のために習得した、仕事術の本のご紹介。

「生存第一」を謳った新しいビジネス書です。

「発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術 借金玉 著」になります。
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「普通になりたい」
私を含めて発達障害の方は大抵こう思うでしょう。

それを願って様々な本を読んで努力しても、
中々改善出来ない。
前提条件がそもそも違うから。

発達障害の方の持つ前提に合わせた、
ノウハウが必要なんです。

それがようやく出来てくれました。
私達に合わせたノウハウがある本が。

この本は発達障害の当事者である借金玉さんというブロガーが、
数十人の当事者の方へのインタビューや精神科医の監修を経て、
世に送り出しました。

この本に載っている仕事術が、
腑に落ちること落ちること。

「もっと早くこの本に会いたかった」
当事者としての偽らざる本音です。

私は前職では適応に失敗したものの、
この本のノウハウのおかげで無事再就職が決まりました。
何とか適応していきます。

発達障害は一人一人困りごとが違う、
「スペクトラム」という症状で、
これが一人一人に合わせて解決策が違うという状況を作っています。

そんな中でこの本では、
一番重要なこととして、

「生存すること」が挙げられています。

「生存はすべてに優先します。逃げていいし、休んでいいのです」
発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術 借金玉 著p217より引用

これは本当に大切です。

私は幸いうつ病の一歩手前で戻ってこれましたが、
あれは命の危機ですね。

「生存第一」は
いくら強調してもされすぎることはありません。

この本の仕事術も、
「少し頑張り始めようかな」と思った時に
読めばいいでしょう。

無理はダメ、絶対です。

ADHDと上手く付き合うために

ADHDと上手く付き合っていくのに必要な原理は、
「ぶっこみ」「一手アクセス」「一覧性」の3つです。

この本のノウハウは基本的に自分を何とかするのではなく、
環境を整えることに主眼が置かれています。

私も知らず知らずのうちに実践していた内容を、
借金玉さんは言語化してくれました。

ADHDは「多動性注意欠陥障害」という正式名称で、
平たく言うと「注意の制御が効かない障害」となります。

「物を無くす」
「不注意によるケアレスミス」
「朝起きられない」
「強烈な眠気」
「寒さや気温の変化に異常に弱いこと」

私の特に10代から20代前半にかけては
毎日がこれらとの戦いでした。

生活環境をまずはこれらの原則に従って、
整え、ストレス要因を少しでも減らすことが重要です。

私は出かけるバックはひとつしか持っていませんし、
外出に必要なものはすべて一か所に固めて管理しています。

私にとって、
生活を改善するのはこうした細かいノウハウの

積み重ね。

「薬の管理」もこの原則で行いましょう。
私はコンサータという薬を36㎜服用しています。

服薬管理で特に意識しているのは、
「ぶっこみ」でとにかくスーツやカバン、財布の中まで
コンサータを入れていますね。

飲み忘れることは私にとって、
仕事が何一つ進まないこととほぼ同義です。

1の仕事をこなすのに、
10~20の知識が必要なイメージで毎日を何とかしています。

長い道のりですが、少しづつノウハウを集めています。。
もちろん疲れたらすぐに寝て休みましょう。

ASDとも付き合うために

ASDはおおよそ「コミュニケーションに支障が出る」障害です。

この本ではASDに対処するために、 
部族」という言葉でその原理が説明されています。

皆さんはどうでしょうか?
空気、読めていますでしょうか?

私は今だに分かりません。
ただ昔ほど他人との会話で地雷を踏むことは少なくなってきました。

ASDはどうやらADHDと併発することが多いらしく、
私も丁度ボーダーライン上で併発していました。

ASDの問題は「空気が読めない」の一言に集約されるでしょう。

この「部族」を生き抜くために、私が特に重宝したのは、
「一言目を同意で返す」という原則と「茶番センサー」という考え方です。

今まで私は「今日は暑いですね」と雑談が始まれば、
自分の思ったことを答えていました。

その日が自分にとって暑ければ「暑いですね」と答えますし、
涼しければ「別にそうでもない」と答えるわけです。

そもそも中身のない会話なんて意味がないと本気で考えていました。

こうした「中身が無いこと」を見抜く能力を、
著者は「茶番センサー」と名付けています。

私は雑談の果たす機能と対策をまるで知らなかったわけです。
上記2つのノウハウを練習し、実践するだけで驚くほど効果がありました。

転職活動の面接で相手企業の社長から、
「今日の面接は楽しかった」と言われるくらいです。

面接なんて茶番の最たるもの。

しかし本番に至るまでに、
茶番センサーを何とかオフにして、
面接の練習に臨むことも出来るようになりました。

コミュニケーションという茶番の要素が多く入る
分野でもこの本のノウハウはフル活用出来る。
そしてそれは生きやすさに直結します。

細かいノウハウを積み上げて、
生存第一を。

この本のノウハウを実行するようになって、
それぞれ一人一人が「オーダーメイド」の解決策を作るしか方法はない。

本当にそう強く感じるようになりました。
「休み方」さえ個々人によって最適解が違うわけですから。

それを一つづつ潰し込んでいくしかない。
途方もない長い道のりです。

だからこそ「生存が第一」だと私も思います。

ヤバイと思ったらさっさと逃げ、
休むべきです。

この本はそこに関する知恵も多くあります。
「命あっての物種」。
努力はほっぽっても何の問題もありませんから。

同じ文章が本書p248~252にもありますが、
わたしも書きます。

私達は生きているだけで価値があります。
そこに理由は求めなくていいです。

本日のまとめ

発達障害は一人一人が困っていることも、
解決策も違う。

生きづらい人生を何とかするために、
発達障害ならではの前提に合わせた、
「発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術」が役に立つ。

一番重要なのは「生存すること」。

少し頑張れるかなという時に本書を開いてみてください。
ADHDにはぶっこみ、一手アクセス、一覧性の3つの原理が、
ASDには部族のルールが生きやすさを実現するヒントになります。

生きているだけであなたには価値がある。
そこに理由はいらない。

この文章が少しでも役に立てれば幸いです。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

活字中毒歴16年目、年間100冊の読書と週3回の本屋通いが趣味 「行動するための読書」を テーマに書評を書いていきたいと思います。 メーカーの財務部を退職後 ADHD向けの就労支援施設にて訓練中