発達障害を持つ人でも茶番をやろう。
人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている。

発達障害

こんにちは
空気が読めないままに、早四半世紀が過ぎました。

kyouです。
詳しいプロフィールはこちら。

今回は心理学の実用書の紹介です。

「人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている ふろむだ著 ダイヤモンド社」。 Amazonのページはこちら。

参考図書として「発達障害の僕が食える人に変わったすごい仕事術 借金玉著」も併せて紹介します。

今回の記事の結論は「中身のない営為は資産という認識を持とう。健康を考えてながら少しずつやれるようにしよう。」です。

そのために合理的配慮を使うのも一考してもいいと思います。

「本当に社会は茶番が多い……」

しょっちゅうこう思います。

就職活動、面接、挨拶、上司の面子などなど。

思い出すだけでも胃が痛くなる。

発達障害をお持ちの方は「この営為には中身が無い」と判断することに長けているのではないでしょうか。

私自身もそうです。

中身がないことに意味のあるものを、ブロガーの借金玉さんは「茶番」と呼んでいます。

私にとって、「茶番」はあくまで「やらないといけないもの」という認識でした。

しかし、この本を読んで認識が変わります。

「茶番はやればやるほどトク」

しかも自分の障害の所為にしなくても良い。

なぜならもともと「人生は運ゲー」だからです。

ただし「確変」が付いている。

私も毎日が失敗です。

ブチ切れて壁を殴ったり、物を投げたりした回数は一度や二度ではありません。

しかし、試行回数を増やして、少しでも分かりやすい実績を作ることが重要です。

そのためにも「茶番」が必要なんです。

私の転職面接では、リタリコワークスという後ろ盾が大いに効きました。

「日々きちんと施設に通っています」というリタリコワークスからのメッセージは何よりの実績になったでしょう。

人間は1個突出して良い実績があれば、全てを都合よく解釈してくれます。

茶番はよりも実力では?


これ大体の発達障害持っている人は思うでしょう。

自分の可愛さと、媚びてまで評価されたくないというプライドが見えますね。

本当に良くわかります。

ですが、茶番と実力は密接に関係しています。

茶番をやって、周囲から信用を勝ち取るからこそ、「実力を付ける前提が揃う」わけです。

発達障害を持つと、大抵この逆が起きる。

一つの仕事をミスしてそれが拡大解釈されて、どうにもならなくなるアレ。

まあ職場には居られなくなりますよね。

まずは是非とも茶番についての知識を付けることが重要です。

どういう機序が働き、何が有効な茶番になり得るかを把握しましょう。

「茶番」には資産という側面がある

「上司に気に入られるために茶番をする」

これ、本当に下らないですね。

ですが、「資産」という面から見ると価値は莫大。

以下の機序が働くからです。
人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている ふろむだ著 ダイヤモンド社p174~195の内容を基に書きました。)

1 上司に気に入られる

2 上司に気に入られるという1点が全ての評価を好転させる

3 上司は自分は公平に評価したと本気で考えている

4 上司はより成果の出やすい環境を用意してくれる

5 成果の出やすい環境の中で、自分の実力も付けることが出来る

分かりやすいようにサラリーマンを想定するとこうなります。

この評価は大まじめに人生を左右しますね。

「評価を得ること」がまず実力を付けるための第一ステップなわけです。

自分で実力を付けることが第一ではない。

もちろん最低限の基準はあるでしょうが、まずは一定の評価を受けないことには何も始まりません。

恐ろしいのはこの構造はサラリーマンだけでなく、フリーランスなど何処に行ってもついて回ります。

上司が仕事の発注主に変わると全く同じ構図になりますから。

まずは最低限の力を付けて、ハロー効果を得ましょう。

人生は確変付きの運ゲーです。

人生は確変付きの運ゲー

自分を評価してくれる人を一人でも作ることが、仕事の面では決定的に重要です。

私にとっては現在通っているリタリコワークスのスタッフさんは皆良い評価をしてくれています。

ですが、それを遡っていくと一人のスタッフさんに行きつく。

ここではAさんとします。

Aさんは初めて通所した時の計画作りで担当してくれたスタッフでした。

Aさんと私は似た経験をしてきました。

古き良き昭和の会社を経験していたのです。
(もちろん皮肉です。)

遭遇する理不尽も似たものが多かった。

2人の違いは「克服できたかどうか」。

Aさんは私の話に共感し、仕事の方法論を惜しげもなく教えてくれました。

それが今の私の仕事の基礎になっています。

伝えてもらったことを活かしながら訓練に励み、資格の取得や実習先の高評価という成果が出て来たとき。

プロジェクトの依頼が来ます。

「拠点対抗の運動会に参加する。競技別でも1位が取れるようにして欲しい。」

Aさんには常に報告と相談をしていた結果、プロジェクトは成功します。

結果は総合2位。勿論競技別1位も取りました。

当初の予定をはるかに上回る結果です。

大したものではないですが、賞状ももらいました。

そこからは訓練は楽しい思いでしかありません。

全てが良い結果というバイアスが掛かっているわけですから。

こうやってわらしべ長者的に「錯覚資産」を作り上げていったわけです。

本日のまとめ

発達障害を持つ人が茶番をやるために必要な本は以下の2冊。

「人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている ふろむだ著 ダイヤモンド社」。 「発達障害の僕が食える人に変わったすごい仕事術 借金玉著」

茶番をやることは、実力を付ける前提です。

茶番が先です。

順番を間違えないように。

この後は分かりやすい成果を出しましょう。

ハロー効果で人生が楽になります。

このハロー効果を出すまでは「運ゲー」ですから、チャレンジを続けましょう。

あなたに成果が出ないのは「障碍者」だからではなく、「ハロー効果」が無いからです。

落ち込まなくて大丈夫。

通所しているセンターのスタッフか上司に向けて茶番をやりましょう。

これが明日への突破口になります。

以下の記事で突破口のヒントになる本の書評を書いています。

発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術生存第一を成し遂げるために

暗闇でも走る 発達障害に関わる全ての人に読んで欲しい。そんな本の紹介です。

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ABOUTこの記事をかいた人

活字中毒歴16年目、年間100冊の読書と週3回の本屋通いが趣味 「行動するための読書」を テーマに書評を書いていきたいと思います。 メーカーの財務部を退職後 ADHD向けの就労支援施設にて訓練中