変化の苦痛を和らげるために
「脳の仕組み」を知ろう。

こんにちは

kyouです。

今回は「変化の苦痛を和らげる洋書」のご紹介。

「Evolve your brain:The Science of Canging Your Mind」という脳の仕組みをビジネスマン向けに解説した洋書です。

以下の記事はこの本を基に書きました。

Amazonのページはこちらです。

特に発達障害を抱えていると、失敗の毎日ではないでしょうか。

あれ、無茶苦茶辛いですよね。

「自尊心が粉砕骨折」なんて言葉も聞かれるくらいです。

しかし、ただ「失敗した……鬱だ……」となるばかりでは辛いだけ。

少しでも苦痛を和らげながら、何とかしていきましょう。

重要なのは「変化」をプラスマイナスで評価しないことです。

ただ周囲のパワハラとかとは区別する必要がありますが。

・「変化することは辛い」は本当でしょうか?

「変化することが辛い……」

これ毎日思いますね。

特に仕事関係では。

前職時代は「自分で仕事を工夫する」なんて100%ムリだと思ってました。

そりゃそうです。

やることなすこと全て裏目に出てたので。

そういう時に考えて欲しいのは「変化そのものが辛いのではない。」ということです。

変化して失敗した結果、人間の尊厳が破壊されるような状態が辛い。

重要なのは「認識を正確に持つこと」です。

人間の認識の仕方は簡単に歪んでしまうので。

「裏目に出る」のには必ず機序が存在します。

おそらく上司との目的や意向のすり合わせ不足でしょう。

「変化そのもの」まで否定すると、解決の糸口が見えなくなります。

人生はとんでもない難易度ですが、「変化の積み重ね」で多少何とかなる。

・変化のメカニズムを知ること

変化のメカニズムを知ることで「変化」に対しての恐怖心が無くなります。

皆さん「投資」って怖いですか?

もし証券会社で口座を作ったことが無い人は「怖い」と思うでしょう。

しかし、巨額のお金を動かす金融機関の担当者とかから見れば日常茶飯事。

要するに「情報の多寡」が恐怖を抱くかどうかを決めているわけです。

この考え方を通して見ると、「変化」について違った見方が出来ます。

・変化するとき脳みそはどうなっているのか?

脳みその中では「電気信号」と「化学物質」がやり取りされています。

「変化する」とは「脳内の電気信号と化学物質の回路が変わる」こと。

これは詳しくはEvolve your brain の第6章~8章にかけて説明されています。

脳みそをかなり拡大して、細胞レベルにまで考えるとこれが物理的な機序になっています。

生まれて大体20歳くらいで人間の脳みそは縮小を始めると言われています。

しかし、皆さんは20歳の時よりも今の方がはるかに能力があると思います。

それは新しい経験や失敗をするたびに「脳内の回路」が変化したから。

もちろん微小な変化です。

「発達障害が治る!!」

みたいな言説はこれが原因でしょう。

「変わることは変わるけど、微小すぎて障害自体に影響しない」が正確なところだと思います。

この理論は「変化を恐れないためのお守り」みたいなもの。

これで発達障害は治りませんが、変化に対して肯定的にはなれます。

不必要に自尊心を破壊される必要が無くなる。

失敗は「自分自身がダメ」ではなく「スキルの欠如」だからです。

なにせ変化自体はきちんとするわけですから。

失敗の原因を可能な限り正確に知る。

原因に対して、対策をしていく。

その繰り返しの積み重ねが、生きづらさの解消につながります。

加えて一つ変化に肯定的になれる知識があります。

それが脳の「可塑性」という言葉です。

・脳の可塑性とは?


平たく言えば「粘土のような性質」です。

素材自体は大きく変わりはしないけれど、方法次第でかなり形が変わる。

そんな特徴が脳にはあります。

粘土って「土」という素材自体は変わらないですが、いろいろな形にできますよね。

リタリコワークスに行って得た、最大の収穫の一つが「慣れ」の機序がきちんと働くと確認できたことです。

つまりある程度「可塑性」があると確認できたわけですね。

仕事上の齟齬が無くなるのは大体2~3カ月でした。

わざわざ個別の訓練メニューを組んでもらって、練習しました。

事前に方法論さえ組み上げておけば、大炎上はしないでしょう。

目下知りたいのは「夏バテ」の対処法ですかね。

何かあるとは思います。

この考え方を生活全般に適応していくと割と楽になります。

変化自体は「プラスマイナス」はありません。

指をさされる状況がマイナスなだけです。

環境を変えたり、肯定してくれる人を見つければそれは解決できる。

根本的な問題は「変化することが苦痛」という思い込みです。

そしてその思い込みは「脳内で何が起こっているか」を知ることで解決できます。

本日のまとめ

変化する苦痛は「変化自体が苦しいこと」という思い込みから来ます。

この問題には「正確な知識」を身に付けることで対処できます。

具体的には以下の2つです。
1 脳の仕組みを知る
2 脳の可塑性という性質を知る

こうすることで「変化」に肯定的になることが出来ます。

ぶっちゃけ今でも変化は辛いです。

しかも「変化した結果」って右肩上がりに上達するわけでも、複利のように急に上がるわけでもない。

どちらかと言うと薄紙を重ねた先に大きな束になるイメージです。

道のりは長いですが、必ず手札の一つになります。

一緒に何とかしましょう。

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

活字中毒歴16年目、年間100冊の読書と週3回の本屋通いが趣味 「行動するための読書」を テーマに書評を書いていきたいと思います。 メーカーの財務部を退職後 ADHD向けの就労支援施設にて訓練中