「ザ・ゴール」に学ぶ
ボトルネックの解消法。
生産性が2倍になります。

ボトルネック

こんにちは。
kyouです。

今回は仕事に役立つ、「ザ・ゴール エリヤフゴールドラット 著 ダイヤモンド社」という本の紹介です。
Amazonのページはこちらです。

この本で学ぶ「ボトルネック」という考え方が、仕事の生産性を大きく上げます。

「仕事や作業の生産性が上がらない」

こう言った状況に遭遇したことのある人も多いでしょう。

どんどんデスクに積まれる仕事の束を見るのは、精神的に応えます。

特に工場での仕事や、日々の計算処理などの「作業」いう面が強い業務ほど心当たりがあるのではないでしょうか。

もう少し一般化すると、「企画書を考える」など「作業と思考が結びつきやすい」業務でも起こりえます。

この状況は「ボトルネック」が存在しているために発生します。

そもそもボトルネックを知らなければ、仕事の洪水に飲まれてしまうでしょう。

ボトルネックを特定し、対応する必要があります。
特定のためには、「何処で仕事が溜まるか」を全体の流れから見ることが重要。

この対応に成功すると、生産性は2倍以上になる。

私はボトルネックに対処することで、ブログの1日当たり記事数が倍になりました。

ボトルネックの定義を知り、対処することで道を開きましょう。

ボトルネックとは何か?

この問題の根本原因は「ボトルネックの概念を知らないこと」です。

ボトルネックとは「仕事の成果物の量を制限する条件」のこと。

平たく言うと、ペットボトルの首ですね。

読んで字のごとくではありますが、一度想像して見て下さい。

ペットボトルに8分目ほど水が入っています。

キャップを開けて、キッチンのシンクにひっくり返す。

いきなり全ての水が流れたりはしないでしょう。

「ペットボトルの首を通過できる量」しか出ていきません。

実は仕事全体に対してこの法則が働きます。

前職では、私はタッチタイピングが出来ませんでした。

仕事全体から見て、一つの文字を入力するスピードがボトルネックになっていたわけです。

指をホームボタンに置いてpを押そうとすると、指がつるという状態ですから。

文字を打ち込むスピードがこなすべき仕事の量に追い付いていないので、あっという間に仕事が溜まりました。

自分の特性を考えても、かなり大きなボトルネックです。

ここに対処できなかったことが、業務を覚えられなかった原因だと反省しています。

恐いのは、ボトルネック以外の要素を改善しても、効果がほとんどないことです。

大きな穴の開いたバケツに水を入れ続けるような虚無感が襲ってきます。

まずはボトルネックの特定が先決です。

他の改善は後回しにしましょう。

この勇気が身を救います。

ボトルネックを見つけ、対処する


どんなに一生懸命仕事をしていても、ボトルネックを通過できる量しか完成しない。

この視点から仕事全体を眺める癖を付けましょう。

「全体の流れを最適化する」という考え方が重要です。

ボトルネックは「何処に仕事が溜まるか」を見れば特定できる。

私の「ブログを書く」プロセスを例にとって説明します。

ブログを書く中で、私が一番消耗していたのは、「実際に文章を書く」という段階です。

「文章を書く段階」といっても、さらに細かく分けることが出来ます。

「頭で内容を考える」→「打ち込む」→「文章の体裁を整える」という段階ですね。

ここで特に仕事が溜まっていたのは「体裁を整える」段階。

特に段落を分ける時に使うタグ(ワードプレスはhtmlという言語を使って、体裁を整えます)の調整でした。

ここに対して、AddQuickTagというプログラムを入れ、手間を省きます。

簡単に言うとこれだけですが、生産性は倍以上違います。

私にとって、「最終的にアップできる記事数」は「タグを調整する手間」によって上限が決められていたわけですから。

「1日2記事以上作成するなんて……」という心理状態から脱することが出来ました。

全体を見て、どこに仕事が溜まるのか。

これを常に心がけましょう。

「ボトルネックではないかな?」と考えられる箇所を見つけたら、真っ先に手を打ちましょう。

ボトルネックに対処しないがために、大きな損害が出続けるので。

今回で言えば「私が本来書くことが出来た記事数」です。

私がブログの記事を1日1記事以上書けるようになって、1週間は経過しています。

今の記事数に、さらに7記事は最低でも上乗せできた計算になりますね。

これがボトルネックに対処しないと出来る損失です。

皆さんの仕事に当てはめると、「作成できた資料」や「顧客への売り上げ」が損失になります。

どんな仕事にもボトルネックは発生するので、是非この観点から仕事を見直してみましょう。

でも、見直すことは辛い

ボトルネックの特定は心理的に辛いです。

私も経験がありますが、得てして「ボトルネック」は「些細なこと」の方が多い。

解決には凄い装置を使ったり、天才的な能力が必要とされるものでも無いんです。

私の場合、タッチタイピングはほとんどの人が訓練すれば出来るようになります。

ブログ執筆の改善も、知らないとブロガーとしてマズいと言える内容でした。

どちらかといえば、自分の「面倒くさい」という感情が一番のボトルネックのような気がします。

「何処で詰まるか」を言語化することは辛いですが、ずっと苦しむよりもマシです。

一度恥を捨てて、見直しましょう。

本日のまとめ

仕事の生産性を改善するためには、まずは「ボトルネック」という概念を知ることが重要です。

ボトルネックとは「仕事の成果の量を制限する条件」です。

ボトルネックは仕事が溜まる場所はどこかという視点で探すことが出来る。

すぐにボトルネックに対処しなければ、全体の最適化はあり得ない。

精神的にもきついので、出来る限り早くボトルネックに対処しましょう。

私のような人が一人でも減れば、とてもうれしいです。

あんな苦労はタダであっても、するものではありません。

さっさと改善して楽しましょう。

 

 

コメントを残す

ABOUTこの記事をかいた人

活字中毒歴16年目、年間100冊の読書と週3回の本屋通いが趣味 「行動するための読書」を テーマに書評を書いていきたいと思います。 メーカーの財務部を退職後 ADHD向けの就労支援施設にて訓練中