暗記はもう恐くない!!
偏差値を20上げた記憶術

暗記

皆さんこんにちは。

出身大学は経済学部ですが、
入試は理学部にも受かってました。

kyouです。

詳しいプロフィールはこちらです。

今回は私が今でも続けている「記憶術」の紹介です。
これで大学受験では合格を勝ち取りました。

「暗記はニガテ、というか嫌い」
そんな方には「白紙に再現する記憶術」がおススメ。
ぶっちゃけ辛いですが、試験で失敗する確率は格段に下がります。

私にとって、
この記憶術が特に効果を発揮したのは「化学」の科目です。

偏差値で言ったら20以上は上げていましたね。

参考図書は「悪魔の勉強法 佐藤優 著」となります。
Amazonのページはこちら。

きっかけは高校時代に習った化学の先生の授業でした。

「皆さん!このA3のプリント白紙から再現できるようになってください!!
そうすれば、もうどこの大学でも合格できますから!!」

この一言が、
文字通り私の人生を変えました。

大学入試、大学の卒業試験、
日商簿記検定。

人生を左右する「テスト」で私の身を救ってきた記憶術です。

ちなみに何故かこれをやらなかった、
直近のExcelVBAスタンダードの試験は落ちました。

皆さんは受験料の1万3千円を、
どぶに捨てるようなことはしないで欲しい。

そんな思いで書いています。

暗記はニガテという認識

「私は暗記が苦手」
まずはこの認識を検証しましょう。

とりあえず読者の方が健康であることを前提に考えます。

「幾ら覚えても、すぐ忘れる」

暗記が苦手な方の話を聞くと、
このような答えが返ってきます。

何回繰り返したのかを聞くと、
大抵2~3回と返ってきます。

安心してください。
私も無理です。

人間の脳はおおよそ12~15歳くらいが
単純な「暗記能力」のピークです。

それ以降は暗記能力ではなく、
論理的思考能力が伸びるため吸収する効率はガクンと落ちます。

脳の構造から言って、
意味も考えずにスラスラ暗記できるのはこの年代が限界。

それよりも年が上の方は別の方法を試す必要があります。

根本原因は「負荷が足りないこと」です。

「負荷」とは何か?

単純に言えば、
「どれほどその知識について考えたのか」です。

考えるというのは二つ要素があります。
1つ目は「論理的に理屈を考えて、その知識を覚えようとしたのか?」
2つ目は「知識をどれほど正確に復元できるか?」です。

先ほども書いた通り、
15歳以降は単純に丸暗記しようとするのは効率が悪い。

「今覚えようとしている知識は、
全体の中ではどのような位置づけなのか?」

「この考え方の理屈は理解できているか?」と
幾つもの問いを考えなければなりません。

答えを出せることに越したことはありませんが、
理解できなくとも「一通り考える」という工程が必要になります。

むしろ「分からない箇所を把握する」という考え方も求められるでしょう。

このように覚えるためには、
「知識自体」について考えるプロセスがいるわけですね。

2つ目の論点が今日の本題。

「どれほど正確に知識を復元しようとしているのか?」という
視点が一番大切です。

作家の佐藤優さんがこう解説しています。

短い時間でギュッと集中して、
それを再現するという訓練。

これを繰り返すと忘れなくなります。 (中略)
文脈とか脈絡で覚えて行くんじゃなくて、ベタに記憶して行く。

短時間で覚えて、それをすぐに復元してみる。
それを何回かやると、完全に記憶に定着する。

ただ見るだけでもいいし、手を使って鉛筆で書いてみてもいい。
とにかくいろんなやり方を試して、 自分に合った方法を見つけてください。

悪魔の勉強法 佐藤優 著 文春文庫p86より引用

本書中では語学を覚えるコツとして紹介されていましたが、
私は知識全般この方法が使えると考えています。

簡単なのは「チラシの裏」に覚えた知識を、
一字一句正確に再現することです。

具体的には
①まずは一部分だけ目を通して、「覚えようと」します。
完璧に一度で頭に入らなくても大丈夫です。

②覚えた知識を一切見ずに、チラシに再現しましょう。
一字一句正確に書くことが大事。

③何回でも間違えましょう。
そうやって徐々に覚える範囲と正確さを上げていけばいいです。

やってみると分かりますが、
人間の記憶は恐ろしく曖昧です。

一回ではまず正確な再現は出来ません。

しかも掛かる負荷は○×問題を解く比ではありません。

ハッキリ言って滅茶苦茶辛い。
自分の出来なさとがっぷり四つに組み合うわけですから。
他に楽な方法があったら本気で知りたい。

この方法は如実に自分の記憶度合いが分かります。

残念ながら、
これで再現できた部分が私たちの実力のバロメーターでしょう。

もしかしたらその現実を見たくない人が言うかもしれません。
「暗記は後回し、もっと重要なことがある」と。

私はその意見には反対です。
暗記はもはや「前提」です。

暗記はもはや「前提」

これからは「暗記」の価値が下がる!!
もっと重要な能力を付けなければ!!

そんな声が聞こえてきそうですが、
私は「記憶術や暗記の能力」というのは「前提」という扱いになると考えています。

AIに仕事が奪われるのは単純作業だ!!とよく言われます。

ですが、AIの出来る仕事と出来ない仕事の線引きをするのは何でしょうか?

ExcelVBAを始めてみて、気が付きました。
それは「自由自在に使える、正確な知識」です。
それもかなりの量を血肉にする必要がある。

「何が出来て、何が出来ないのか」を認識することは、
ひいては「どんな場面で、どんな手段を使うことが効率が良いか」という知識の土台です。

ExcelVBA
でさえ、「技術の限界」を認識できるほど使いこなすのは、
並大抵ではありません。

これ一つでご飯が食べられる技量です。

そしてその技量を支えているのは、
「正確に復元できるほど身に付いた知識」に他なりません。

これから「暗記」の価値はむしろ上がります。
無いと話にならないんですから。

本日のまとめ

暗記が苦手という現状には、
「負荷が足りない」という根本原因があります。

負荷とは考えた量のことで、
知識そのものについての理屈を考えることと、
知識を復元するという2つの工程を踏む必要がある。

具体的方法としては 知識を覚えようとし、
白紙に一字一句正確に復元する訓練を積むこと。

今後は正確な知識を覚える術を知っている人とそうでない人では格差が付く。

辛い方法ですが、
これは読者のみなさんの失敗を大きく減らす武器になると考えています。

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ABOUTこの記事をかいた人

活字中毒歴16年目、年間100冊の読書と週3回の本屋通いが趣味 「行動するための読書」を テーマに書評を書いていきたいと思います。 メーカーの財務部を退職後 ADHD向けの就労支援施設にて訓練中