7つの仕事術、
二人三脚で実践してみた。

こんにちはkyouです。
行動するための読書を謡っているのに、原稿書くのにとんでもなく時間かかりました。

自分のキャパってどうやったら広がるんでしょうか。
はじめての投稿は

「コピー1枚とれなかったぼくの評価を1年で激変させた 7つの仕事術」というビジネス書のご紹介です。
この本の中にある「ドラフトメール」という手法を大学時代の同期と一緒に試してみました。

私は今、発達障害向けの就労支援に通っており、この本を使っています。
そこでの活動で個人的に成果が出て、気に入ったのが「指摘のドラフトメール一元化」という手法です。
(他にも使っている手法はありますがそれはまた別の機会に)

以下p42~p44より引用です。 『ぼくを含めた凡人が吸収力を徹底的に高めるためにすべきことは、すべての指摘を一元化し徹底的に見返すことです。(中略)そこですべての指摘をドラフトメール(下書きメール)にまとめて記載することにしたのです。 受けた指摘をすべてメモしておき、ドラフトメールにまとめ、保存しておく。これだけで吸収力が段違いに変わりました。』 具体的な方法についても引用します。
『①メーラーを立ち上げ「新規メールを作成」。件名は「指摘事項リスト」などにする
 ②自分が保存しておきたいと思うカテゴリを作成。「英語表現」「ショートカットキー」「資料作成のコツ」「コミュニケーション」「プレゼンテーション」「専門用語」「仕事への姿勢」など (カテゴリごとにメールを作成してもOK)』

訓練の中で実践し、自分で手ごたえが出て来た頃に友人に仕事のことで相談されました。
ならば一緒にということでこの取り組みが始まりました。

毎日ラインでその日に書いた「ドラフトメール」を報告し合うという形で取り組んできました。
ここでは友人の変化に焦点を当てていきたいと思います。

結論は「効果あり」
具体的には3つの効果がありました。

①「日々の作業効率アップ」
②「トラブルシューティングスピードの上昇」
③「情報共有がしやすくなった」の3点です。

ドラフトメール開始までのいきさつ

「もう、マジで仕事がイヤだ」

11月の終わりごろの土曜日、私達は大阪の定食屋で食事していました。。
久しぶりに会って早々に彼は仕事の文句を言い始めました。

直属の上司との面談でボロカスに言われたら誰でもそうなるでしょう。
曰く、「期待外れ」とのこと。

彼は今、大阪でSEとして働いています。
学生時代からITに強く、私も良くパソコンのことでお世話になっていました。

所属していた英語部でもパソコンに関わる仕事は全て彼がやっていたくらいです。
素人目線ではあるものの、私から見て当時の彼は「仕事ができる人間」だったわけです。

彼は今年で3年目。
大体の会社で戦力として認識される頃でしょう。

「ITは得意だって思ってたけど、仕事は本当に嫌だ。学生時代に戻りたい」
まさか彼からそんな言葉を聞くとは思ってもみなかった。

正直彼が仕事出来ないんじゃ自分は出来る気がしません。
「まあまあ、最後に一緒にあがいてみようぜ。
こっちは転職活動でヒマだし、ラインに報告くれればちゃんと目は通しますぜ」

そう言って私は「7つの仕事術」を彼に勧めました。
職場の毒をひとしきり吐くと、

彼も冷静になったのか「ドラフトメール一元化」をやってみることをすんなり決めました。
「次のプロジェクト、チームリーダーだしな」
マジかよ。

ドラフトメールの報告開始

「そんじゃまずは来週から」
そう言って私達の「二人三脚」が始まりました。

「今日はこんな仕事やりましたー」
彼から仕事内容の報告が来ます。

「初日の報告乙。何か問題点とか改善するようなところとかあった?」
「あれとアレかなー、情報管理の観点から職場PCのテキストファイルに書くことにしました」
「了解っすー」
(情報管理のためにぼかした表現をしております)

そんなやり取りを毎晩するようになった。
知識の習得そのものを習慣化するので一朝一夕には出来ません、モチベーションの維持も大変です。

「エアガンのパーツ壊れたー」
彼の趣味のミリオタ活動の報告も飛んで来ます。
本筋からはズレますが、息抜きがてらに返信。

すると「やっぱり一人よりも複数人で取り組むとモチベ変わるな!!
ありがとう!!」と返信が来ました。
暇人冥利に尽きます。

そんなこんなで2017年の年末まで毎日送ってもらいました。
ただ、あくまで「知識を吸収する習慣を身に付けること」が目的なので
体調の悪い日や気分的に乗らない日は「今日は無理」と返してもらうというルールにしました。

調子の良し悪しを予め織り込んでおくと心理的にも楽です。
とにかく「ラインに何も書き込まない日」を作らないようにすることが大切です。
私自身も体調が不安定なので結構「無理」と返信していましたしね。

「万事上手くいっている」の報告

そんなこんなで年末になり、彼に変化を聞いてみると、
大きな変化は「今日は特に大きな問題がない」日が増えたことだそうです。

詳細を分解すると上に挙げた3点に集約されます。
ドラフトメールを作成し、振り返ることで日々の業務効率が上がる。
自分のキャパが増える。

きちんと知識がノウハウとして蓄積していくため、
突発的なトラブルも回数を重ねるごとに解決のスピードが上がる。

そして文章として改善点を認識するため、他人への情報共有がスムーズになる。
この好循環のおかげでお客さんやチームメンバーへの情報共有の効率が大きく上がったそうです。

今となってはほぼ上司の手を離れて自分でプロジェクトを回せている状態にまでなったとのこと。
結果として初のチームリーダーでオンスケ。
晴天かつ、波穏やかなり。

プロジェクトでの最終的な人事評価は、1月末のプロジェクト終了後に降りるらしいです。
「最後の最後で炎上しないように注意する。最後に良い報告できるように頑張るわ」
そう言ってくれました。

今後の方向

今後は週間の報告の回数を3回に減らしはするものの、
今まで手が回らなかった「周囲のチームメンバーや上司との関係」にも本格的にメスを入れていくようです。

参考文献?
勿論勧めておきましたよ。
この本です。

「自分の小さな「箱」から脱出する方法 ビジネス篇 管理しない会社がうまくいくワケ」
皆さんの参考になれば幸いです。

ビジネス書はテクニックのマニュアルみたいなものなので、
友達誘ってラインで報告し合いましょう。
楽しく変わっていけます。

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ABOUTこの記事をかいた人

活字中毒歴16年目、年間100冊の読書と週3回の本屋通いが趣味 「行動するための読書」を テーマに書評を書いていきたいと思います。 メーカーの財務部を退職後 ADHD向けの就労支援施設にて訓練中