「採用基準」で
リーダーシップを鍛える。

こんにちは
kyouです。

今回は「みんなで何かをする」ということが苦手だった、私を変えた本の紹介です。
「採用基準 伊賀泰代 著 ダイヤモンド社」になります。
Amazonのページはこちらです。

この本はリーダーシップ論の正に入門ですね。
今でも私の座右に置いています。

「みんなで何かやる」
「人と協力して何かを成し遂げる」

私は生まれついての特性もあって、
これが本当に苦手でした。

「他人と関わると不幸になる」と本気で思っていたぐらいですから。

初めてのリーダーシップ経験はたまたますることになった、高校時代の文化祭の企画係。

あまりにふざける奴が多かったのでブチ切れました。

これは最悪ですね、恥ずかしい限りです。

「リーダーなんてやりたくない」

そう思っている人が多いのが実情でしょう。

「自分の思い通りにならないことばかりに翻弄されて、消耗する」

そしてこの状況は自分の力で変えられない。

この状況はリーダーシップを習熟していないときに発生します。
本当につらいですよね。
私もやりました。

根本原因はリーダーシップは鍛えることが出来るスキルだと中々認知されていないことです。

成功のための条件がさっぱりわからないわけですね。

そんな状態だった私ですが、この本のおかげで何とかチームで動くことが出来るようになりました。

先日に通っている就労支援施設でチーム対抗のプレゼンテーションの大会がありまして、なんとか優勝出来ましたね。

全てはリーダーシップのための「4つの作法」を習得したおかげです。
具体的には以下の4つですね。
1「目標を掲げる」
「先頭を走る」
「決める」
4「伝える」

私は特に4の「伝える」が苦手です。

無意識のうちに自分の前提で考えを組み立てて、それを周囲に伝え忘れます。

こう言った認識もリーダーシップは鍛えることが出来ると考えているからこそですね。

リーダーシップは本当に鍛えられるのか?

この質問には明確に「Yes」と答えることが出来ます。

なぜならリーダーシップを鍛えることは、「マナー」や「お作法」を学ぶことに似ています。

適切な振る舞いを、適切な場所で行うという面が強いからですね。

普段は家でご飯を食べている人がいきなり、フランス料理店でマナーを完璧に守って食事できるでしょうか。

普通は出来ないと思います。

ですが、週に1回マナーの講座に通い、月1回フランス料理店で実地の練習を積んだ場合はどうでしょう。

1年もすれば、かなり様になるでしょう。

リーダーシップも同じ要領です。

勿論個人の適性が強く出るので、スピードは異なりますし、得意な分野も違います。

しかし、一定レベル以上はきちんと身に付きます。

重要なのは「知識」と「行動」。
それに対してフィードバックがあるかどうかです。

目標を掲げることが全てのスタート


リーダーシップを取る上で最も重要なことは「目標を掲げること」です。

先に挙げた文化祭の例も全ては「目標の欠如」が原因でした。

正確に言えば、チームとしての目標と個人としての目標をきちんと区別していなかったことですね。

チームとして動く場合は、何かしらの目的があります。

これは全員が共有できる形で明文化しましょう。

今回の施設でのプレゼンテーション大会での最大の反省点の一つです。

プレゼンテーションであればここに「プレゼンテーションの目的」も追加されますね。

これを「当たり前では?」と思った方。

私も同じ感想ですが、落とし穴があって見事に引っかかりました。

目的を決め切れないと、チーム全体が迷走し始めます。

しかも、徐々にメンバー間の溝が大きくなって修復が難しくなりますね。

本当に何をしていいのか分からなくなりますから。

企業ではこう言ったことが無いように、前提条件は共有されることが多いですね。

しかし、一歩企業を出るとこれらの前提条件を一から組み直し、明文化する必要があります。

例えば地域のスポーツチーム運営、勉強会や読書会の主催など。

最難関はPTAでしょうか。

こう言った組織を円滑に回すためには一定以上のリーダーシップを持ったメンバーが必要。

やってみると解りますが、一人でもリーダーシップのレベルが高い人が居ると格段に仕事が楽になります。

「私達って何のために集まったんだっけ? それを紙に書いて共有しよう!! 迷ったらこれに戻ろう!!」

一番最初の会合でこう発言するだけで、結果は全く違うものになります。

4つの作法についてノウハウを蓄積する。

上記のような細かいノウハウは4つの作法全てに存在します。

これらを暗記しておくだけでも、仕事の成功率は格段に上がりますね。

課外活動が従来の学校で重要視されてきたことも、これのためでしょう。

しかし、私としては「明文化された知識」と「フィードバックの機会」がもっと欲しかった。

私の通っている就労支援施設では、何故かめちゃくちゃ仕事が出来る人が多く、フィードバックの機会に恵まれています。

体調とスキルの兼ね合いについてアドバイスがもらえるのは本当に貴重な機会ですね。

この採用基準は2012年に発売されています。

読んだ瞬間、正直著者を恨みました。

「どうしてもっと早く出してくれなかった」、そう思いました。

それ程当時の私にとってリーダーシップの知識とフィードバックには飢えていたからです。

もっと早く出ていれば、もう少しズタボロにならずに済んだかもしれませんし。

それから自分なりに改善して、ようやく形になってきました。

この経験からリーダーシップは明確に「スキル」と断言できます。

採用基準を読んで、経験を積み、人からのアドバイスを得ることで、リーダーシップは変わります。

本日のまとめ

皆で何かやることが苦手なのは、リーダーシップが鍛えることが出来るスキルと理解されていないために起こります。

リーダーシップは明確に鍛えることが出来るスキルです。

なぜならリーダーシップは適切な振る舞いを、適切な場所で行うという面が強いからですね。

特に4つの「お作法」は必ず暗記しましょう。

具体的には以下の4つです。
1「目標を掲げる」
2「先頭を走る」
3「決める」
4「伝える」

できればこの本を読んでフィードバックをもらえる環境を作りましょう。

そうすればリーダーシップは明確に変わります。

「狙って優勝できた。良かった良かった」

チームの力を結集し、再現性のある1位を取れた。

この経験は何物にも代えがたい。

この文章が、あなたのリーダーシップを変える契機になれば嬉しいです。

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ABOUTこの記事をかいた人

活字中毒歴16年目、年間100冊の読書と週3回の本屋通いが趣味 「行動するための読書」を テーマに書評を書いていきたいと思います。 メーカーの財務部を退職後 ADHD向けの就労支援施設にて訓練中