目指せ、脱イナゴ!
取引を見直すための参考図書を紹介します。

「うーむ。いつも高値掴みしかできない……」
取引初心者丸だしですね。

こんにちは、kyouです。
最近は仮想通貨の市場がひと頃に比べると落ち着いてきましたね。
そういう時は今までの取引を見直してみましょう。

今回はイナゴを脱するために、
取引を見直すことに役立つ参考図書紹介します。

私も毎日が勉強です。
読者の皆さんと一緒に取引が上手くなっていけたらいいと思います。

紹介するのは「トレーダーの精神分析」という本です。
著者は精神科医の立場から、
トレーダーのアドバイスを行っている方。

今回はその他にも2冊ほど副読本を紹介します。
ちなみに今回紹介する本は投資家の友人から、
大分昔におススメされた本でもあります。

大学時代、なけなしのお金でこの本を買いました。
市場が落ち着いている今こそ、自分の取引手法を見直しましょう。
改めて言いますが「投資は自己責任」でお願いします。

チャートパターンを知っていますか?

「どうやったらチャートの底って判別できるんだろう」
仮想通貨の投資を始めて、
日々チャートを眺めるようになりました。

「お前そんなに張り付くのは投資の定石からはずれてるぞ」
そう過去の自分に言いたくなります。
しかし、気になる。

それは「チャートのパターン」を知らないからかもしれません。
多分に自戒を込めて言いますが、
日常生活でチャートが気になり始めると、
本当に精神衛生上よろしくないです。

「自分が損するかもしれない」という恐怖心があるためです。
それに少しでも対処するために、

チャートのパターンを学ぶことをおススメします。
本書のp204より引用します。

『トレーディングの基本技術のひとつは、
マーケットのパターン認識である。

これは短期または長期、
メカニカルまたは裁量のトレーディングスタイルなどを問わず、
すべてのトレーダーに当てはまる。

将来のマーケットの動きを予測するには、
まずは売りと買いのパターンを見つけることである。
(中略)

いろいろなマーケットパターンを研究する前に、
まずはひとつのパターンをマスターしなさい』

チャートの動きというのは、
今までかなり研究がされております。

その積み重ねられた成果を、
自分の投資に活かさないのはあまりにもったいない。

「そもそもチャートとはどんな動きをしやすいのか」と
自分で問いを立てて勉強していきましょう。

ここで副読本を1冊紹介します。
「先物市場のテクニカル分析」という本です。

割と分厚い本ですが、
代表的なチャートパターンは網羅されています。

先物市場だけでなく、
多種多様な市場での普遍的なチャートの動きをまとめています。
序文から引用します。

『テクニカル分析(筆者注 チャートの動きを分析することです)の大きな力の一つは、
その普遍性にある。

日計りのトレーディングにも、
数年にもわたるトレンド分析にも有効なのがテクニカル分析である。

金・石油・大豆等の伝統的な商品先物にも、
通貨・金利・株式先物指数な等の金融先物にも利用できる。』

もちろん仮想通貨の市場に、
本の内容全てを当てはめるのは無理があります。

それに発刊されて10年以上経っているので、
時代の違いも加味する必要があるでしょう。

しかし何も武器のない状態で戦うよりも、
この本で知識を仕入れた方がよほど勝率は上がります。

仮想通貨を機に投資を始めたという人も多いと思いますので、
一緒にこの本を読んで中級者になっていきましょう。

自分の性格を知っていますか?

「今の取引は自分の性格に合っているものか?」
そんな問いを持つことが取引手法の見直しには欠かせません。

相場は動かないときは動かないので、
気長に自分の性格と向き合いましょう。

「どうしてだろう。いつもワンテンポ遅い気がする。」
私はいつも売買の時は、
一呼吸分だけ行動が遅いです。

「今買ったら、次の行動はどうしよう。 いや、この価格が底ではない可能性も…」
私の場合はこんな感じに、
取引しようとすると次から次へと思考が湧いてきます。

肝心の指は一向に動きません。
これで逃した取り引きは数知れず。

ですがこれは私の性質でもあります。
私のストレングスファインダーのトップ5の資質はこんな感じです。
1.内省 2.分析思考 3.学習欲 4.収集性 5.慎重さ

どう考えても短期的なトレーディングに向いていない。
スピード重視の取引とか絶対無理です。

やるにしてもプログラミングを勉強して自分でシステムを作って、
コンピュータに任せるとかしないと無理でしょう。

このように本当は自分の特性を正確に把握した上で、
取引の戦略を作らなければなりません。

でなければ、
取引は行き当たりばったりなものになりがちです。

この本ではその点についても言及しています。
本文のp95より引用します。 

『トレーディングで成功するには自分の得意分野を見つけ、 それをトレーディングで生かすことである。 (中略) 私が知っている成功した多くのトレーダーも、 自分の強みを発揮できるニッチ(筆者注 環境のこと)を見つけた人たちである』

詳しくは本書に譲りますが、
著者自身のストレングスファインダーにも言及がありました。

副読本その2は勿論「さあ、才能に目覚めよう」です。
最新版が出ていますので、是非やってみてください。

8000円ほど課金するとトップ5だけでなく、
すべての資質の順位を知ることが出来ますのでそちらもどうぞ。

自分の性格を基に戦略を組み立てると何事も上手くいきやすいです。

変化を恐れる自分自身を知っていますか?

「あああ、ヤバイもう上がり始めてる。早く入金しないと、ああああ……」
今から振り返っても、

初めて仮想通貨に投資した時は滑稽でした。
「ちゃんと戦略を見直して、自分を変える」ことが重要です。

私は曲がりなりにも大学では経済学部で勉強し、
投資関係の本もそれなりに読んでいました。

ですがフタを開けてみれば、焦るわ焦るわ。
まあイナゴまっしぐらです。

分かりやすいので、
私のはじめての取引を例に挙げましたが、

皆さんは私のこの状態をきちんと笑えるでしょうか?
「ビットコインが暴落した……仕事が手に着かない……」
なんてことにはなっていないでしょうか。

このように状況の変化に対処することは、
実は取引のプロでも難しい。

ですが、取引を行う以上いつかはぶち当たる問題です。
この本は「状況の変化に対応できる自分づくり」についても書いています。

精神科医である筆者の真骨頂とも言えるでしょう。
そのために必要なのは、

「変化している自分を眺められるようにすること」です。
チャートをずっと眺めていると、
チャートの上下に感情が引っ張られてしまいます。

それを一歩引いて眺められるようにする。
そのための具体例をこの本では解説しています。
本書p354から引用します。

自己省察が前向きの習慣を作っていく。
もしもトレーダーがイライラしているときに
マーケットから一歩離れて、それまでのトレード戦術を見直すことが出来れば、

変わっていく自分とトレーディングを自動的に観察できるようになり、
それは新しい行動パターンとなって定着するだろう。

 

今は幸い仮想通貨の値動きはそこまで大きくありません。
だからこそチャートパターンを学び、
自分の性格を見つめ直し、
変化に対応出来る自分を作る。

そのための準備を、 これらの本を通じてやっていきましょう。
大きな利益は準備した先にあるはずです。

追記 私が仮想通貨を始めたきっかけの記事はコチラです。
私がリップルに投資したその理由は?
https://kyou-dokusyo.com/reading-criptocurrency

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ABOUTこの記事をかいた人

活字中毒歴16年目、年間100冊の読書と週3回の本屋通いが趣味 「行動するための読書」を テーマに書評を書いていきたいと思います。 メーカーの財務部を退職後 ADHD向けの就労支援施設にて訓練中