「読書の技法」
どこでも評価されるレポートの書き方とは

こんにちは
kyouです。
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今回は「何処でも評価されるレポート」の書き方の紹介。
参考図書は「読書の技法 佐藤優 著 東洋経済」になります。

Amazonのページはこちら。

読書をアウトプットに落とし込む方法の一つにレポートがあります。

大学生はもちろん、社会人も業種によってはレポートの〆切に追われるなんてこともあるでしょう。

ただ「上司・教授から評価されるレポート」を書く方法は、知らない方が多いのではないでしょうか。

しかも単発ではなく再現性のある形で。

この問題は、具体的なイメージを持ちにくいことが本質です。

これを解決するために、どういった手順を踏むのかをこの本を通じて学んでいきましょう。

ポイントは「高校の教科書レベルの習得」。

著者の佐藤優さんは元外交官です。

しかも上司に評価され、情報分析のプロとしての第一歩がレポートだったそう。

方法論の質は折り紙付きです。

レポートの具体的なイメージを持ちにくい

問題の根本は「具体的なイメージを持ちにくい」ということです。

「良いレポート」というのはどういうものなのでしょうか。

簡単に言えば、以下の6つの項目を満たしているレポートです。

(以下 読書の技法 佐藤優著 東洋経済 p175を参考に作成)

① テーマ設定の理由
② 調査の方法
③ 仮説
④ 調査の結果
⑤ 結論
⑥ 参考とした資料や文献

これらを抑えることで、業務用のレポートは間違いなく合格点になると著者は言います。

学問に裏付けられたこれらの手法は保守的もので、目新しくはありません。

しかし、信用を担保するという点においては非常に価値が高い。

上記の手順を素直に踏むことが、信用を高めます。

信ぴょう性の担保には資料の選定が欠かせません。

基礎資料として、政府の刊行物や図解などを使うこともあるでしょう。

こう言った資料を読み解く際の基礎知識となるのは「高校の政治経済」の知識です。

高校レベルの政治経済の知識が大切です

読書の内容を「レポート」という形でまとめる。

そのためには「高校レベルの教科所」の内容に着目しましょう。

このための順序でアウトプットするための、知識はあまり書籍で見ません。

通常のビジネス書では、「どう読むか」ばかりにフォーカスされる傾向にあるように感じます。

重要な知識は実は高校の「政治経済の教科書」に掲載されています。

引用元は山崎廣明他著「詳説 政治・経済 山川出版社」ですね。

この著者は全般的に「保守的」な手法を中心に解説しています。

熟読の技法など読書自体の方法も保守的。

しかし、結局のところは「学問に王道なし」。

基礎基本をどれだけ徹底できるかが勝負になります。

レポートの作成をこれらの基礎知識を確認しながら行いましょう。

「幾らなんでも高校の内容なんて覚えてるだろ……」という方もいるかもしれません。

いざ取り組んでみたら分かります。

何かしら抜けてますから。

知識の抜けは命取り

上記の方法で一番まずいのは基礎知識の抜け漏れです。

私はこの方法で業務のレポートを書いたことがあります。

この時は日経新聞の記事をいくつか引用して、レポートを作成。

期限の大分前に書きあがり、調子に乗っていましたね。

ここで偶然自分のテーマに近い新聞記事を読みました。

そこでハタと気付きます。

論理がおかしい。

原因は教科書に載っているような事項がうろ覚えだったことでした。

レポートを書く前提が完全に狂っていたわけです。

提出2日前に慌てて書き直しました。

なんとか事なきを得ましたが、これは本当に冷や汗ものです。

初手の段階で大ポカをやらかす可能性があるので、基礎知識はきちんと確認しましょう。

教科書が手に入れづらいのであれば、大学受験用の参考書もおススメです。

著者も大学受験用の参考書の活用を勧めています。

筆者が仕事場に置いて頻繁に参照しているのは、早稲田大学政治経済学術院の松本保美教授が編集した『シグマベスト理解しやすい 政治・経済 改訂版』である。
本書は、アカデミズムでさまざまな論争がある難しい問題を平易な用語で表現している。
(中略)
ビジネスパーソンが基礎知識を強化しようとする場合、高校の教科書と学習参考書を手引きにして、それに少し工夫を加えれば、短期間、具体的には半年から1年でかなり高いレベルの知識と教養を付けることが出来る。

読書の技法 佐藤優 著p120~124より抜粋。

この一件以来。

私も座右にシグマベストを置いて重宝しています。

堅めの内容を書くときには必ず参照するようになりました。

本日のまとめ

レポートが書けないのは、評価されるレポートを具体的にイメージ出来ないことが問題の本質。

それを解決するのは以下の6つの内容をきちんと押さえること。
① テーマ設定の理由
② 調査の方法
③ 仮説
④ 調査の結果
⑤ 結論
⑥ 参考とした資料や文献

何故なら保守的な手順ほど、信用を担保するという面では秀でているため。

そのためにも高校レベルの内容は抜け漏れのないように。

初手から方向性を間違えることが減りますので。

今でも堅めのものを書くときは、この手順を反省します。

堅い内容は価値を持ちやすいので、こう言った分野について書けるようになると仕事の単価が上がります。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

活字中毒歴16年目、年間100冊の読書と週3回の本屋通いが趣味 「行動するための読書」を テーマに書評を書いていきたいと思います。 メーカーの財務部を退職後 ADHD向けの就労支援施設にて訓練中