平昌五輪のお供に
熱いライトノベルのご紹介

「寒い、もうイヤやこんな寒さ」
こんにちはkyouです。
連日の寒さでコタツや布団から出られません。

そんな時はコタツで本を読んだりテレビ見ながら、

ネットしながらグダグダするのが一番です。

冬季オリンピックも開幕しましたしね。

これからしばらくは、
雪上や氷上で熱い戦いが繰り広げられるでしょう。

そこで今回は少し古いですが、
冬季五輪に関連したライトノベルのご紹介です。


女子フィギュアスケートを題材にした、

「銀盤カレイドスコープ シリーズ」です。

丁度トリノオリンピックの時期に、

私が初めて買ったライトノベルですね。

完結から10年以上経っていますが、いまだに捨てられません。

寒い冬を熱くする。 そんなライトノベルです。

現実に行われている五輪も見つつ、

アスリートたちの生きざまを学ぶのも良いのではないでしょうか。

熱いストーリーと現実とのつながりに注目すると面白いですよ。

※ルールの改正等については責任を負いかねますのでご了承ください。

熱いストーリー

「お前は結構冷めてるよな」
私は昔から何故かよくそう言われておりました。

実際感情の起伏は少ないと思います。

そんな私が「激熱展開」が大好きになる。
そのきっかけを作ってくれた作品です。

展開は典型的なスポ根もの、
打倒世界王者を果たすためのヒーローズジャーニー。

五輪選考、世界選手権、数々の試練を主人公は、

持ち前の「負けず嫌い」で乗り越えていく。

その物語を背骨に様々な立場の人の葛藤と栄光が描かれます。

主人公だけでなく、 その妹やコーチやライバルの心情も丁寧に描かれています。

「頑張っているのに報われない」

「どうしてあいつには才能が……」

ありとあらゆる分野で競争が激化していく中で、

アスリートの物語は大きな学びを与えてくれること請け合いです。

逆境を跳ね返す

「また試験に落ちてしまった。次はどうしようか」
弁護士、会計士などの難関資格ではよくありますが、

莫大な時間と労力を投入して、なお結果が出なかった。

次はどうするか。
その選択に悩んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もっと身近な話題では「この仕事を続けるべきかどうか」。

「頑張ったか?」と聞かれれば間違いなくイエスと答えられる。
ベストを尽くしてなお、結果が出なかった。

(ベストを尽くしていない方は、

まずは考えられるものをすべてノートに書きだして、
片っ端から試すことをおススメします。割と次の手が浮かびます。)

その次の決断をどう下すか。
そのプロセスをこの本は追体験させてくれます。

このシリーズ最大の見どころは、

バンクーバー五輪から同年の世界選手権。


五輪の場で、主人公は一度世界チャンピオンに叩き潰されます。

それでもなお、また勝負の舞台に上がる。
その再起までのプロセスはすさまじいの一言。

一時期流行った、「GRIT」や「レジリエンス」なんて話どころではないです。

競技で完璧な差を付けられて負けているわけですから。

最後の最後で「退く」か、 「続ける」かは結局、

自分が「好きかどうか」その1点に集約されるような気がします。

そのプロセスを学ぶという意味では、

このライトノベルはかなり役に立つと思います。 p286より引用します。

「たとえ今夜で全てが終わってしまうとしても。
演技中、私は意地でも萎れない。意地でも攻め続けて……そして。
この舞台、この演技を。意地でも楽しんでやる。」


ここまで開き直れる決断を出来れば怖いものなしです。

「ゾーン」に入る

「相手の動きがスローモーションで見えた」
「何をやっても上手くいく気がした」

アスリートに限らず、

音楽家や囲碁や将棋のプロの方などから、
こんな言葉を聞いたことがある人も多いと思います。

身体的なスキルで勝負する場面で、人は「ゾーンに入ること」があります。

近年ではそれが仕事での、 高いパフォーマンスを発揮する条件でさえあると言われています。

このライトノベルはその「ゾーンに入る」時の描写が秀逸です。
同じ視点で言うとマンガでは「黒子のバスケ」、
文学作品であれば恩田陸の「蜜蜂と遠雷」が当てはまるでしょう。

ただ面白いのは上に挙げた2作品と「ゾーン」の描写が微妙に違うこと。
「選ばれた人間だけが入れる」という特性はきちんと描かれていますが、

主人公は「ゾーンに入る」ことについて、

上記の2作品とは違う状況を口にします。

最終巻のp327に書いてありますので、

是非手に取って見て下さい。
他人の成功をうらやむ、 私達が学ぶべきなのはこの点なのかもしれません。

さあ、五輪を楽しもう!!

「いや、あの技って、現実になったんか……」
このライトノベルの最終巻で出た構成が、
平昌五輪で現実のものになってました。 
男女の差はあり、 かつジャンプの種類も違うため一概には言えませんが。


主人公の切り札が現実になるのを見ると、

何か感慨深いものがあります。

なんだかんだ言って、

トリノ五輪から4大会に渡って関心を持ってきたわけですから。

スポーツの入り口がマンガや、
ライトノベルというのも 「有り」なんではないでしょうか。

ファンになる競技が増えると、面白いですよ。

自分の近所が地味にその競技に力入れてる場合もあります。
私の地元の愛知は雪国でもないのに、

フィギュアスケートが盛んだったりしました。

大須というところに大きいスケートリンクがあります。
そして気に入れば是非行動してみましょう。

私ですか?

私はリンクですっころんで、死にそうになりましたよ。 ええ。

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ABOUTこの記事をかいた人

活字中毒歴16年目、年間100冊の読書と週3回の本屋通いが趣味 「行動するための読書」を テーマに書評を書いていきたいと思います。 メーカーの財務部を退職後 ADHD向けの就労支援施設にて訓練中